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2014年5月8日木曜日

代表コラム「百聞百見は一験にしかず」

「百聞は一見にしかず」という有名なことわざがありますが、松下電器産業(現:パナソニック)創業者の松下幸之助の著書の中にはこんな言葉があります。

塩の辛さといったものは、いくら頭で考えたり、目で見たりしてもわかるものではないでしょう。まず、自分でひと口なめてみる。頭で考えるのではなく、みずから味わってみてはじめて塩というものがわかる。そのように体験を通してはじめてものの本質をつかみ、理解することができるという場合が、世の中には少なくありません。
いわば”百聞百見は一験にしかず”ということも、ある場合には言えると思うのです。
出典:松下幸之助・著『松下幸之助 成功の金言365』p,116

現代はネットで調べれば、知りたい情報や見たいものが即座に手に入る時代です。見たり聞いたりすることももちろん大切ですが、それ以上に自らの五感をフル活用し、一度「経験」することはその後の人生においても大きな財産になるものと考えています。
 
特に子どもや学生など若い世代にとっては、様々な経験の有る無しによって、その後の人生に大きな影響を与えるケースが少なくありません。将来なりたい職業や夢は、何かきっかけがあって初めてなりたいと思えるものです。

私たちは子どもや若者たちの夢そのものを作ることはできません。しかし、普段の生活ではあまり経験できないような様々な機会を通し、その「きっかけ」や「選択肢」については数多く提供出来るものと考えています。

もちろん、こうした活動は私たちだけの力では成り立ちません。広く皆さんの力を借りつつ、30年後、40年後の未来を担う若い世代にとって有意義な活動となるよう、力を尽くしていきたいと思います。

Curiosity代表 小川