百聞百見は一験にしかず
「百聞は一見にしかず」という有名なことわざがありますが、松下電器産業(現:パナソニック)創業者の松下幸之助の著書の中にはこんな言葉があります。
塩の辛さといったものは、いくら頭で考えたり、目で見たりしてもわかるものではないでしょう。まず、自分でひと口なめてみる。頭で考えるのではなく、みずから味わってみてはじめて塩というものがわかる。そのように体験を通してはじめてものの本質をつかみ、理解することができるという場合が、世の中には少なくありません。
いわば”百聞百見は一験にしかず”ということも、ある場合には言えると思うのです。
出典:松下幸之助・著『松下幸之助 成功の金言365』p,116
ネットで調べれば、知りたい情報や見たいものが即座に手に入る時代です。見たり聞いたりすることももちろん大切ですが、それ以上に自らの五感をフル活用し、一度「経験」することはその後の人生においても大きな財産になるものと考えています。
特に若い世代にとっては、様々な経験の有る無しによって、その後の人生に大きな影響を与えるケースが少なくありません。将来なりたい職業や夢は、何かきっかけがあって初めてなりたいと思えるものです。
私たちは子どもや若者たちの夢そのものを作ることはできません。しかし、普段の生活では得られないような経験の場、機会を提供することで、その夢や選択肢のきっかけを作ってもらえるものと考えています。
私たちが目指す社会
ビジョン(目指す社会)
子どもや若者が多くの夢や希望を持ち、積極的に挑戦できる社会を目指します。
ミッション(果たす役割)
様々な体験活動を通し、多様な価値観に触れるリアルな機会を提供します。
大切にしていること・問題意識
情報があふれる現代だからこそ、自らの体を使って得た知識や経験がその後の人生において重要な意味を持ってくるものと考えています。
直接見て、聞いて、触れて、考える。そして、失敗を恐れず、小さなことでもまず一度チャレンジしてみる。その試行錯誤の過程で得られた経験には、ネットで拾った情報とは違い、大きな価値があります。
五感を使って得た経験こそ、これから生き抜く術を身につけていく若者にとって、大きな武器になると考えています。